『雪女と蟹を食う』Gino0808
金も行き場もない男・北は、自殺を図るが、どうしてもあと一歩が踏み出せずにいた。ある日、テレビのグルメ番組を観て、「人生最後の日は北海道で蟹を食べたい」と思い立ち、強盗を決意する。高級住宅に押し入り、人妻に金を要求するが、彼女の行動は、全く予期せぬものだった――。
第7話「日陰から」
レストランから出る時にすれ違いで入った女子高生たちが、北のガイドブックを持っていた。
勇気を出して、「それ 返してくれませんか」と女子高生に声をかける北。
ここでもまた北の記憶が断片的に蘇る。少しずつ明らかにされてゆく主人公の過去。北は女子高生が大の苦手だった。
そこへ彩女がやってきて、彼女たちにお金を渡してその本を売ってくれと言い場を収める。すごい。
二人はベンチに腰を下ろして語り合う。次の目的地は会津若松に決定。魅惑に満ちた大人の夏休みの始まり。