読切

「余白の世界」山原中/第79回ちばてつや賞一般部門大賞作品

第79回ちばてつや賞一般部門の大賞作品がモーニング33号に掲載された。

「余白の世界」山原中

中々面白い、というよりもめっちゃ共感できる!ってのが感想かな。主人公が自分中心の思考なんよな。まるで自分を見ているようだった。
もひとつ感じた事は、ちばてつや賞に珍しい作品だと思ったがそんな事ないだろうか。なんかうまく言えない。

▼ストーリー

漫才日本一を決める賞レースで、優勝したのは「元相方」。漫才で天下を取る夢に固執して、ついてこられない相方は切り捨てる。ついた異名は「相方潰し」。未だ準決勝止まりの劣等感と、意識の低い現相方にイライラを募らせながら、不退転の覚悟で臨んだ翌年の賞レースで事件は起こる。

▼ちばさん評

「漫才グランプリ」の「優勝」だけを目指して命がけの主人公の日常はつらい程伝わってくるぞ。その必死さが厳しすぎて、相方を何人も潰してきたが、最後のお気楽?な相方との出会いで、綱渡り人生落ちたら死ぬと思っていた地面の「余白」に、広々と力を抜いて生きることができる世界が広がっていることに気が付いて・・・・。キャラクターの描き分け、表情、演出等全てが見事でした。

▼掲載

2021年モーニング33号
コミックDAYS

▼受賞

第79回ちばてつや賞一般部門大賞

▼作者

山原中

その他の主受賞作は7月21日(水)からコミックDAYSで。

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